頂いたメール(7月11日)への回答:読み終わった本について


■読み終えた本をどうするかという御質問にお答えします。
読みたいと思った本(結果は期待通りにならないものもありますが)は大切にとってあります。手帳に、いつ、誰の、何を読んだかメモしています。現在、今年読みきった本は18冊、目標の月3冊に到達していません。私は読書スピードがとても遅く、線を引き、ポイントは本の最初の白地の部分にメモしておきます。
本の主旨はともかく、具体事例は忘れてしまうことが多いので、いつでも本に戻れるようにしておく為です。
本は私にとってかけがえのない財産です。本棚の本の背表紙を見ているだけで、想像力が刺激されます。そして読みたくて、積まれて待っている本が50冊近くあります。いつ追いつくことやら・・・
古代ギリシャの詭弁学でこんな話があります。「うさぎはカメに絶対に追いつけない。何故なら、現在カメがいる所にうさぎが追いついた時に、カメは必ず先に進んでいるから」
本のサークルや読書会をやりたいというメールも頂きました。私も是非やりたいと思っています。同じ本を読んでも受け止め方が異なりますから、意見交換すれば何倍も本から知的刺激を得られ、又論理的デベートの訓練にもなるからです。
中曽根康弘元総理は若手議員の頃、若手のマスコミや学者と読書会をやって大変有意義だったとおっしゃっています。小学生以来の読書会も是非やってみたい。しかし現実はなかなか難しい。言い訳になりませんが。
本は私にとって魅力であり、刺激であり、アウフヘーベンであり、プレッシャーでもあります。
私の大好きな作家、林真理子さん(実家は本屋さん)が新聞に書いていました。登校拒否になった林さんにお母さんが言いました。「それなら本を読みなさい。1冊の本は一つの学校なのだから」いいアドバイスだと思います。
それにしても我が子は本を読みません。もったいないと思います。本は無限です。いつでも、どんな気分・状況でも本は付き合ってくれます。文字と印刷技術を確立した先人に改めて感謝しています。