【講演】地球と恋する暮らし(2008〈平成20〉年6月28日)


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みなさま、こんにちは。
ただいま、とってもすてきなそしてすばらしい二人の後にいきなり「フーテンの寅」みたいなものが出てきて、誠に申し訳ございません。
松下さん、高木さん、中川・・・共通点がございます。
「松・木・川」 いずれも自然、そしてまた生き物という共生関係にあるという共通点があるという前提でお許しを頂きたいと思います。
 高木さんには、後では一緒にお話をする機会がございますので、少し私ができるだけ短くと思って30分しゃべったつもりが1時間半になることがまあまあありますので、その時はおっしゃって頂きたいと思います。
今日はいろんな動機でこんなに大勢の方が来て頂いておりまして私からも心から厚く御礼申し上げます。
 このなかに実は私の水の先生、あるいは行政の水の専門家の方もいるので非常に喋りにくいのでありますがそういう人はあえて無視をしてですね、私が何で水に危機感というか興味を持ったかということから水があぶないという点を少し話をさせて頂きたいと思います。
私が今、お話がありましたように食糧政策あるいは資源エネルギー政策をやっておりましたがいずれも日本は世界でもっとも、特に先進国のなかでは脆弱な食糧国家・資源エネルギー国家でありまして、大変、危機感を持っておりました。しかし、水だけは日本は豊富だというふうに私も思っていたわけであります。たとえば日本はしっかり海に囲まれておりますけれども日本が持っております「海に関する広さ」これは世界の6番目の広さを持っている海洋大国であります。地球上の海の平均の深さは3,500メートルから3,600メートルありますけれども、日本の周りに非常に深い海がございますが体積でいいますと日本は世界で4番目に、海水といいましょうか海を体積で持っている海洋大国でございます。そして、日本は昔「瑞穂の国」と言われていたぐらいでありまして、洪水はある、台風はある、雪はいっぱい降る、時々渇水がですね、現在も一部ございますけれども。資料を今日、必死になって作って参りましたのでその資料を見ながら私の話を是非聞いて頂きたいと思いますけれども、たしかにですね、日本で降る雨の量というのは、世界平均の倍あります。資料集の一枚目にあると思いますけれども、この下のほうに、日本で降る雨の量は世界の平均の倍あります、でも実はある時一人当たりの水保留量が世界の半分以下であるという資料を見てびっくり致しました。実は日本というのは水がいっぱいあるから、国土の2/3が森林であったり、国土の約1割が水田、つまり「自然の民」であったりということで水は心配ないと思っていたところが、実は水ですら日本は決してある意味で豊かではないという危機感を持って、それから水に関心を持ち、少しづつ勉強したわけでございます。
世界はどうかということになりますと、ほんとに安全な水が手に入らないという人達が10億人以上いる。しかし、たとえばアフリカとかほんとうに困っている国は、水を取りに1日かかりで取りに行く、つまり子供達が、あるいは女性達が、1日かかりでわずかな水を必死に取りに来る。つまり勉強もできない、女性も色々な趣味・仕事ができない。もうそれで1日が終わってしまう人達がいっぱいいるという状況であります。そして水が確保できても、いわゆる上水がある程度確保できても、下水の方が完全に流れない。これによって世界の半分近くの人達が困っている。これが病気になったり、あるいはまた後でお話しますけれども水の奪い合いになったり、大変な大きな問題になっているわけであります。日本ですら非常に水が少ない、まして世界中がますます少ない。そして先ほどアメリカのアースにございましたけれども2℃地球の温度が上がると雨が降るところはますます酷く降りますけれども降らない所はもっと降らなくなりますから2℃温度が上がるとこれがまた専門家のデータによりますと、20億から30億の人達がさらに水が不足するという状況になる予想でございます。
環境問題、鴨志田大臣の先生メッセージがございましたけれども、私はそうゆう水の観点から、この問題に入っているわけです。
しかし結論から申し上げますと実は環境問題というより、より水から入っていっても、実はCO2問題あるいは食糧の問題、エネルギーの問題、そして貧困、あるいはまた病気、紛争すべてかかわってきているわけでございます、という意味でこの私は水から入りましたけれども、この温暖化の問題あるいは紛争問題、貧困問題全部がパッケージになっているのだと、こうゆうふうに今、認識しながら、取り敢えず水から入って参りました。そして去年私の所属している党でですね、水の勉強会を始めました。2・3年前から個人的に水の勉強会もやっております。水ですから毎週水曜日にやっております。先週「早稲田大学で講演してくれ」って、これも水曜日にやりました。しかし今日は土曜日でありますけれどもこれはもう皆様方が真剣に聞いて頂くということで、特に今日は土曜日で水の話をするという特別の今日決意でやってきたところでございます。
 この水の問題というのは非常にある意味では今後ますます厳しい問題になって参ります。
 先ほどの映画がもうビジュアルでもハッキリご理解頂きましたので、あんまり北極海の水が溶けて、自然体系がおかしくなるとか、そういった話は省きますけれども。たとえば1キロの穀物を作るのに2トンの水が必要になります。2,000杯の水が必要になります。ひとつ牛肉1キロ作るのに12・3キロの穀物が必要になりますから22・23トンの水が必要になってくる。そして後でトークの時にできればペットのお茶か何にかを出してもらいたいとお願いしたんですけど、お茶、お茶 一杯のですね、約2グラムの茶葉を普通使うそうでありますけど、茶葉2グラム作るのに13キロの水が必要だそうであります。
つまりお茶 1杯に6,500倍の水が実は必要になってくるということであります。しかも先ほど冒頭に申し上げた通り、日本は世界一食糧を輸入している国でありますからこれを水換算すると、東大の沖先生という先生の大変な研究結果でありますけれど、日本は日本の農業に使われている水、約550億から600億、実はこの話は私がやってきてつくづく思うですが、今日先生の前で非常に言いにくいですけれど、専門家によって若干数字が違うのですね。
だから私が言っていることもアバウトで是非ご理解して頂きたいと思います。それだけにこの地域環境問題というものは、ある意味では非常に優秀なコンピューターが今後ますます必要になってこないと正確なデータがますます出ににくくなるという問題があります。
話がちょっとそれますけれど日本をはじめアメリカ、ヨーロッパ、中国、ロシアといった国々が必死になって世界一の優秀なコンピューターを作ろうとしております。その理由の一つは地球環境問題、あるいは気象問題を解析をするという目的があるわけでございますけど、とにかく日本中で農業のために食糧のために使う水よりはるかに多くの水を世界中から買っているというか、奪っているというかですね。これから水は、基本的に「タダ」という概念は今までありましたけれども、万が一水のコストをこの農業の生産に乗っけていけば、日本中の農産物の値段がますます上がっていくと思いますし、また外国から輸入する農産物、食糧の値段も水にオンされた事になって世界中が大変な事になる。
特に貧しい国は非常に困っちゃうという状況になっていくんだろうと思っております。
さっき言った通り、沖先生の計算では、水は640億トン、これは食糧だけであります。たとえば行用品を作るために使う水とか、そうゆうものは一切沖先生にお聞きしてもわからない、現在研究しているもわからない、少なくとも食糧でさっき言った通り、1キロの穀物に2トンの水を使います。牛肉22・23トンの水を使いますと食糧を何万トン輸出したからかける水何トンとこうゆう計算で640億トンという先生の計算になるんだそうであります。私が、後で申し上げますけれども「日本の上水の質」というのは世界一だと私は思っているわけであります。
よく外国へ行ってホテルなんかで水を、飲まないようにしましょう、これは硬度の問題があって我々には慣れていないという問題はありますけれども、水質そのものが良くないという地域もあるわけであります、日本は、どこにいっても水道の水でおなかを壊すことなんかはないわけであります。
東京でも「東京の水道水」なんていうものを結構な値段で売っているわけでありますし、私の地元帯広でも帯広の水道の水が売っているわけでありますけれども、これはもう質的にも問題がないわけでありますが、それでも日本は、年間約250万トンのミネラルウォーターを、国産あるいは輸入で買っているわけであります。
水というのはもちろん、水質安全の問題といわゆる中性でありますけれども、硬度という問題がありますね。ミネラルウォーターというぐらいでありますから、ミネラル分が入っているか入っていないかという問題があります。日本の場合でもこの狭いと言いましたけれども細長い国土ですから地域によって国土が硬度がかなり違うわけであります。東京の水道水の硬度は約50といわれております、まあ100を越えるか越えないかぐらいで「硬水軟水」というんだそうでありますけど、私の地元北海道帯広というところでは硬度は15ということでかなり低いあるいはまた輸入物のミネラルウォーターと言われるもののなかには硬度300とか400とか1,800とかとてつもなく硬度の高い、したがって外国に長く住んでいた人がそこの水で作っていたお茶あるいはまた、ご飯、炊飯器が日本に戻ってきたら全然味が違ちゃうなんてこともあるわけでございますけど、やっぱり水にも当然その成分が違うと味が違ってくるという事になるわけですが、とにかく日本の水が安全だと、これはもう東京の方がたぶん多いと思いますので、江戸の話をしますとやっぱり江戸時代に100万都市、世界一の100万都市が、ちゃんと暮らしていけたというのは、ひとつは水と水運が、これ非常にしっかりしていたと私が徳川家康はじめ、江戸時代の人達の最大の功績だろうというふうに思っております。
水に関して、実は皇太子殿下が大変お詳しくて2006年のメキシコでの世界水フォーラムという世界会議で基調講演をされておりまして江戸時代の江戸における水運という大変すばらしいご講演をされているわけであります。
簡単に掻い摘んで申し上げますと100万都市の生活を支えるための米を関東各地から水運で運んでくる。しかしその米はどうやって作っているかというと江戸で江戸の人達が作ったというか、発生したというか、いわゆる人的肥料、これを水運で運んでいっていると、つもりもう江戸時代から救国のリサイクルをやっていたんだというご主旨のご講演をされていらっしゃるわけであります。まあこれ以上は何かの機会に是非ですね、ご講演の内容を2006年のメキシコ2003年の関西の時の殿下のご講演を是非読んでいただければというふうに思うわけであります。
江戸時代みんな現在の東京においても、利根川水系・多摩川水系色々ありますけれども、やはり水道というのは安全で断水することはほとんどないし、まして水道の水を飲んでおなかを壊すことなんて皆無であります。ひとつだけ問題なのは日本橋の上の不細工な高速道路だけは早く撤退して頂きたいということが私の切なる願いでありまして。これだけはどの特定財源をつぎ込んででも、世界の恥になりますから1日も早く撤去してもらいたいというのが私の個人的な願いでございます。そういうことでそれから水については安全と同時にこの資料の下のほうに水害の資料があってその下に「水の用水率」というのがあるんですけども日本は3パーセント台でいうことでほとんど用水がない、世界中は用水がやたらとある、それから水道水を盗んじゃうというところも世界中いっぱいあるわけでございます。さらに悲惨なのは、下水と上水が、なんか平行して流れていて、そして下水の汚水が、上水に入ってしまうという悲劇的な地域も世界にはあるようでございます。そういったですね、水に関してはさっき言ったように今水害も渇水もございますけれども基本的にはやっぱり世界中では日本は水と平和はこれはもう世界一地盤ができると改めて思うわけであります。
世界の状況、実はさっき申し上げた通り紛争と何回か申し上げましたけれども、水を巡る紛争というものがこれはもう古今東西世界中現時点においてもあるわけであります。「ライバル」という言葉がございます。争い・争うこれはリバーから来ているんだそうであります。これを教えて頂いたのは今日あるきている専門家の方からつい最近教えて頂いたんですけどライバルの語源はリバーつまり水争いからきているんだそうであります。世界中そして日本にない大きな問題というのは国際河川という問題であります、長い川は上流から下流に至るまで多くの国を経過しているわけでありますからできるだけ自分のところで水をいっぱい取りたい、そして下水はどんどん下流に流していくという問題が世界的に大きな問題になっているわけでございます。世界の川の45%、そして周辺人口の60%は国際河川に頼っているんだそうであります。その典型的な例がですねこのメコン川という、これはアセアンの専門家の方に作って頂いたんですけどこのメコン川という地図がございますけれどもこのメコン川の地図、これはご承知の通り中国の奥地、ヒラマヤというか中国雲南省の方からずうっと流れてきてですね、6ヶ国を通ってそしてインドネシアをまさしく縦断をしてですね、流れていくわけでありますけれども、このメコン川の水争いというものが非常に大きな問題になっている、中国も発展しております。あるいはまたアセアンも発展しております。
従って自分のところに水をできるだけ取りたい、そして汚水はほんとは浄化してキッチリと下流に流していかなければいけないわけでありますけれども、このメコン川に限らず、ナイル川であろうが色々なところで世界中に水の問題があるわけでありますけれども、もっともミジカルですね、そしてまたある意味では激しいのが経済が非常に発展している中国、アセアン地域のこのメコン川ということになるわけでありました。これがやはりある意味では我々の東アジア東南アジアにとっては非常に大きな問題だというふうに思っております。やはり、中国は非常に発展しておりますし、また水が足りない、昔から南船北馬なんていう言葉がありますけれども、南のほうは水が豊か、揚子江・長江は非常に豊かで水田・米が中心、そして北の方は水運ではなくて陸運でいいましょうか、馬でもって移動するそして水が少ないから麦が中心ということでありますけれども、これはますます工業化そしてまた農業の方も、さっき言ったように今まで日本もそうでありましたけれども穀物を食べいた生活、日本もですね、米を中心に食べていたつい数10年前から1人当たりの米消費量は半分に減りました。しかしカロリーは大幅に伸びている、つまり肉中心に脂肪・脂中心の食生活に変わってきているわけでありますが、当然さっき申し上げた通り必要な穀物量というものが大量に必要になってくるわけでありまして、そういった意味で中国は工業化、工業用水も必要であります。
また生活の向上と共に飲料水も必要になって参ります。そして工業用水も必要になってくるということであります。今、梅雨ですから天気予報で梅雨前線というのがちょうど中国の方から日本の方に左右に、東西に流れておりますけれども、あれの出発点はヒマラヤ山脈のふもとだそうでありまして、私は中国国境協会というかテレビ局等の方にお願いをしているんですけど是非梅雨前線を、ヒマラヤの方からずうっと書かしてもらわないと、全体像わからないという事を今、お願いをしているわけであります。たとえば外国なんか行くと外国の放送局なんてゆうところは全部やりますし、やはりヨーロッパ全体からやっていきますけれども、あの広さでいけば、日本を中国の一番西側、あるいはヒマラヤの方から、梅雨前線伸びてきているんだと言う事を是非、これはわかってもらわないと何となく中国と日本だけで日本の天気が決まっているような印象がありますけれども、実はこの「日本の気象」というのはフィリピンの方から台風がやってきますけれどもまた冬はシベリヤの方から高気圧がきますけれども、夏は、特にこの雪解けの季節今頃からはチベット、ヒマラヤあたりから実は密接な関係があるんだということを、是非ご理解を頂きたいと思います。

今、中国は四川省の大地震で大変ご苦労されております、そしてまた日本でもですね岩手宮城内陸地震で大変ご苦労されております。堰止具が決壊しても大変大問題になります、そしてまた阪神淡路もそうでありましてけれども何よりもまず必要なのが飲料水でありました。そうゆう意味で大災害がおきると初めてですね、水の怖さそしてまた水の大切さがわかるわけでありますけれどもそこを、是非我々としても日頃から考えておかなければいけないということであります。
冒頭、映画でありましたヒマラヤの氷河が無くなってきたという写真がもう北極海からもそうでありますし、あるいはまたキリマンジャロもそうですし、シベリヤもそうでありますし、あるいはまたヨーロッパのアルプスもそうでありますから同じような現象だという事で世界は温暖化によって大変なことになっているということはもう皆様アースをご覧になってご承知の通りだろうだと思います。
地球上に水が100あるとすると海水が98近くあるわけで、ほとんどが海水であります。残り2パーセントちょっとのうちですね2/3は実は南極、あるいはグリーンランドの大陸の上に乗っかっていることになるんですね。これが全部溶けるとですね50メートルから60メートル地球上の水位が上がってしまう、つまりこの辺も水浸し、もう地球の陸地の1/3以上がなくなってしまうという計算になるそうであります。北極海の水は解けているというさっきの映画、これは、大変なもの問題でありますけれども、元々氷が浮かんでいるわけでありますから、これは溶けてまあ体積的には変わりがないわけで水位が上がるという問題ではございません。これはこれで大変な問題、世界経にも大変な問題、また政治的にもですね大変といってもいいかどうかわかりませんけれども北極海の近く、つまりロシアシベリアの北側が自由に通れるようになるとこれは経済的にある意味で政治的にも軍事的にも世界の状況が、ガラッと変わるという可能性もあるわけであります。
今、日本からヨーロッパに船で運ぶ時にはスエズ運河あるいはアフリカの南回りで行くのでありますけれども万が一ですね、シベリアの北を通ってくると距離が半分から1/3になってくるということで経済的にも、これは大激変ということになります。まあこれがいいかわるいかっていうことは今日の主旨には関係は無いですけれども、とにかくこれも今後の大きな問題、政治的には私は大きな問題だというふうに思っております。そうゆうことで水位が上がる色んな問題があります。そうゆうなか、結論的からいうと温暖化、あるいはCO2対策あるいは水位の上昇、生態系の変化あるいは食糧危機、エネルギー危機、全部がひとつでありますので最後に、目指せ1日1キログラムCO2削減、これは実は昨年安倍総理の下で、私と安倍さんで作ったわけであります。わざわざ来ていただいて有難うございます、目の前に挨拶してくれると思ったですけれども、これは安倍総理と私が作ったわけでありますけれども、人間は1日ですね相当量のCO量を出している、呼吸だけで1日1キロ出すんだそうでありますけれども、このなかでですね皆さん方のお好きなやつだけ、たとえばアクセルを優しくやるとか、クーラーの温度を2℃ぐらい下げるとかですね、あるいは、上げるとかですね、水に関していえばですね、お風呂の温度を少し調節するとかいうことをすればこれ全部たしてあげれば3キロ以上になりますので、このなかで1キロをちょっとした心がけでやればCO2削減にもなりますし、このなかで電力会社、ガス会社 の人がいたら申し訳ないのでありますけれども電力料金、ガス料金の家計の削減にもなります。ちなみに私の女房が少しやったら月何千円だか何百円下がったといって大喜びになって、それから病み付きになっておりますけれども、ちょっとした、きっかけでできるんだということであります。
水に関しても同じであります。東京でですね、水1トン平均250円だとそうであります、250円、つまりキロ1リットル0.25円ですね、トン250円ですから0.25円の水がありながらペットボトルを200円とか150円で買う、買うなとは言ってはいないんですよ。ここに関係者の方がいたら問題になる、買うなと言ってはいないですけれども、実は水は結構安いんだな、実は水はタダなんです。もともとは、ただ設備を作ったり、それから上水を圧力をかけて送るのに大変なコストがかかる日本の電力の約1パーセントぐらいが上水のために使われているということだそうでございますので、とにかくこの「水」というものをちょっと節約していけば、これはある意味では皆様方にとってはとてもプラスになると思いますし、私は素人でもありますから何とか水を困っているところに輸出できないかなと思っているわけであります。
現にトルコから送るにはですね、でっかい風船みたいなやつを海に浮かべて船で引っ張っていって水のない地区に送っているそうであります。私は全く化学というものは素人でありますからとんでもないことを言いますけれども、水は4℃のときが体積が一番小さいわけでありますけれどもその水の堆積をもっと小さくする方法はないのかなと、これはもう今日は科学者の先生方のお顔が見えますので是非それを考えればノーベル賞ものじゃないかと実は思うぐらいです。水というのはタダですから文字通り水と空気を運んでいるということは運賃ばっかりかかって無駄なことでございますけれども何とか水を、うまく運べないかな、つまり日本は水では世界に貢献ができると私は思っているわけでございます。水の文化があります、歴史があります、洪水の歴史もあります、台風の歴史もあります、豪雪も歴史もあります、渇水の歴史もある、さっきの資料にもありましたように戦後何千人という方がです、毎年水の関係で亡くなっていたのが、今やこの前の北陸地震では数10人の方が大変なことになられたわけでありましたけれども水の文化もあるわけでありますから、是非水を通じて日本は世界に貢献ができる、技術的にもできる、あるいは水との付き合い方も日本的なものが参考になればいいなというふうに思っているわけであります。
これからは、今はサブプライムローン問題がどうしたとか、石油の値段がどうしたとかいうことで皆様の生活が大変ご苦労されていることは当然私も承知しているわけで何とか緊急対策をとりたい、財政あるいは税制面も含めて思いきった対策をとりたいと私は思っているわけでありますけれども、もう少し先のことを考えるとこれからはCO2の排出権取引と水ビジネスというものが、世界をある意味では金融投機の大きなポイントになってくるんだろうというふうに思っています。
「水の安全保障」そしてまた「水のビジネス」最近私は自民党の水商売をやっている専門家と言われていることで是非ご理解を頂いて皆様方と共にこの問題にも取り組んでいきたいと思います。
 ご清聴有難うございました。(拍手)