自由民主党 北海道滝川支部創立50周年記念講演


皆様、こんにちは中川でございます。今日は北海道の自由民主党滝川支部創立50周年ということで飯島夕雁先生からお招きをいただきました。お招きというよりもちょっと来て話しなさいということでございましたので私は喜んでお邪魔をいたしました。
記念講演ということでございますから私もちょっと昨日の夜、どういう話をしたらよいかと結構真面目にこの演題に準備をしてまいりました。アメリカの心理学者の調査結果によりますとだいたい話を聞くときにですね、話す相手をパッと見て印象を得るのが頭の中の50%を占めるんだそうでございます。次が話している時の表情とかあるいはまた手振りとかですね、そういう印象が30%でございます。で、肝心の中身は全体の20%しか印象にないというのが科学的なデータでございますから、たぶん皆様方もそうだという前提で、それでも20%残っていただければいいなあと思っております。先日、麻生さんが最初にしゃべって2番目に私がしゃべるという結婚式が名古屋でございました。あの麻生さん、演説がめちゃくちゃですから、その後がしゃべりにくいんで、私は結構真面目に、新郎を知っていますので、いろいろとデータを調べて、本人を持ち上げようと思って行った訳でありますけども、初っ端の麻生さんがですね、「だいたい皆さん、結婚式のね、挨拶なんて言うのは1週間も経ったら誰も覚えてないぞ。そうでしょ皆さん。」というと拍手が起っちゃうんですね。「まあ私でも麻生太郎が何言ったなんてえのは1年経ちゃあ何も覚えてないと、2番目以下の、これから中川喋るらしいけど中川の話なんて1週間経ちゃあ皆忘れちゃうよ」と言われて、その後行った私のしゃべりにくいことと言ったらなくてですね。どこかで仕返しをしてやろうと思っていたら、そのうち総裁選挙になってしまって、仕方がないからまた一緒にやってしまったという変な事がございましたけども、誰も覚えていないという麻生さんのいい加減さに比べれば、アメリカの先生は20%覚えてくれているというのはよっぽどありがたいことでございます。まあ滝川の皆様はお寒い中、土曜日の夕方にこんなに大勢お集まりいただき、また地元近隣市町村長や議長さん方、あるいはJAの組合長さん、商工会の皆さん方はじめ御来賓の皆様方も、こうやって大勢来ていただいておりますんで、私はとにかく飯島夕雁という人を頭の中に入れながら、目の前にいやでも飯島さんと前田さんがいるわけですけども、お話をさせていただきたいと思います。滝川支部が結党された昭和32年、私は当時4歳かそこらでしたけれども、たぶん、この地域は今よりもたぶん、生活やあるいはまた仕事のやり方は厳しかったんだろうと思います。携帯電話も無かったですねえ、カラーテレビも無かった、自動車も満足に無かった。あるいはもっと寒かったでしょう。温暖化の前でありますから。しかし水田、あるいは畜産も含めて、農業、厳しいけれども、生活は厳しいけれども皆、必死になってがんばっておられた。石炭産業もあった。これはその10年くらい前の敗戦のショックというものを皆様方が、もうほんとに骨身にしみていた訳でありますからそれからなんとか立ち上がろうということで頑張っている真っ最中に、昭和30年に自民党本体が成立して、そしてその2年後にこの滝川においても自由民主党が結党された訳でございます。
厳しかったと思います。しかし、皆、必死になって農業をやり、あるいはまた、石炭産業に従事し、街でもお仕事をそれぞれ頑張って来てそして、今日の日本、北海道、滝川がある訳であります。そこがいま問題で皆様方も大変苦しんでいらっしゃいますし、日本全体も苦しんでおりますし、政権政党である我々はその結果、大変厳しいご審判を本年の統一地方選挙、そして参議院選挙でいただいた訳であります。さっき飯島さんもいいことを言っておられました。まあともかく政策以前に負けてしまったと、まさに政策以前というと、これは私は政策責任者でありましたから、自分の責任じゃないなと思いたいところではありますけども、しかし政策論争をテレビでやっていてもですね、政策まで行かなかったんです。これはマスコミに本当に怒っております。政策論争をやりたい、その前にあの絆創膏とか言われるとですね、そこでもってワーっと来ますね。将来の基礎年金をどうやって安定的に運用していきますか、いやその前に消えた5000万件をどうしますかとこう言われて、それをだいたい6党、7党でやりますから。自民党公明党で今の政権政党をやっているのにもかかわらず、民主党、共産党、わあわあと訳のわからないところを含めてみんな話す時間が同じなんです。7党いると、1党話す時間が10分もない訳であります。ある日曜日の番組の司会者なんかは一人でずーっとしゃべってますから、そうするとますますしゃべる時間が無くなってしまいます。私はNHKの人に言ったんです、日曜討論、せめて自民党と公明党、与党と野党と半々にしてくれと言ったんでありますけれどももう一斉に私が何かをバッと言おうとすると、なんかここに縫ぐるみをつけた人が訳のわからないことを言う、で、相手にしないでまた話をしていると向こうから亀井静香さんがドカーンと来るとかですね、これは討論会になっておりません。私と当時の公明党の斎藤政調会長、今も斎藤さんは政調会長ですけれども、テレビですから与党が叩かれると言う構図のほうがうけるんだと思いますけれども、政策論争ぐらいはきちっとやらしてもらいたかったなあと、本当に政策論争まで行きつけなかった、だからさっき、控室で地元の自治体の首長さん、あるいはJAの組合長さんにもかなり本音のことを言ったんですけれどもあなた方、騙されたんですよ、あの民主党の法案見てください。去年の私が農水大臣の時に作った、今度の経営安定対策、あるいはコメの今までの政策をさらにバージョンアップしたもの、確かにご不満があるでしょう。だから今、飯島さんが言ったように一生懸命補正や、あるいは本予算、あるいは税制、あるいは法律でもっていろいろ今、やろうとしていますから、どんどんどんどん良くするためにバージョンアップをしてるんですけども、民主党から出てきた政策というのは、時間がありませんから詳しくは申し上げませんけれども、あの国会審議の時の言っていたこと。それから選挙の時に言っていたこと、これは米主体の皆さん方ですから絶対忘れないで下さいよ。選挙の時にお米1俵一万円差し上げますって言ったんですよ、全国で1億俵で1万円ですからちょうど1兆円です。そうすると彼らの言っていた米、麦、大豆、牧草あるいは菜種も含めてあらゆるものに所得補償をしますと言ったにもかかわらず、1俵1万円でもって1兆円になっちゃうわけでありますから、他のところには行かないんですけれども、それで私のところは畑作地帯でありますから、これはおかしいぞと気がついた訳であります。しかしここの皆さん方は米地帯ですから俺のところはとにかく儲かろうが、下がろうが全部1万円くれるんだなと思った農家が多かったんだろうと思います。でもやっと民主党の法案が出て参りました。それを見ると、1俵1万円どころか生産費よりも価格が下がった時に生産費まで引き上げますと、これしか書いてないんです。だから生産費よりも高くなったら生産費が例えばですね、7千円か8千円の生産費がかかって売れるのが、例えば9千円と言う低い水準であってもあっこれは生産費よりも上だからあんたのとこには1銭もあげませんよと。7千円のコストに対して6千円しか売れなかったらそれは1千円分差し上げます。でも生産費まで引き上げても、その年の暮しどうするんですか。来年の営農どうするんですか。そんな法案をよく出してこれたなあと、先日、私の地元にやっと来てくれました民主党の人達が。私の地元の農業者の前で対話集会をやってくれました。法案をお気の毒ぐらいに何もわかっていないとある組合長が言っておられました。確かに作っている人の中心が岩手の中山間地帯のコメ農家でありますから段々畑でたぶん1町歩も作っていない人。その農業しか知りませんから、中山間地対策はあるは、小規模でもって専業農家はいないは、そんなところでですね、まあサラリーマン農家の水田もあると思いますからとにかく生産費。つまり損しなければいいと、できれば小遣いくらいほしいよねという発想くらいしかなかったんであります。しかし、ここは違いますよね、米でもって生きて行かなければいけないんです。生産費だけもらってもしょうがないんです。文字通り、江戸時代のように、あるいはロシアの農奴のように農民は生かさず殺さず。この政策じゃないですか今度の民主党の政策は。こんなものに皆さんは騙されたんです。はっきり言って参議院選挙で。いよいよ法案が出てきましたので、2度と騙されてはいけない。このことだけは十分、先ほども組合長に申し上げたところでございます。さて、これだけ話していても興奮して1時間くらい経っちゃうわけでありますけれども今日の演題は「格差とこれからの政局」ということでございます。今、日本はほんとに経済も、暮らしも大変調子が悪い。これはもう我々もよーく知っているところであります。それに加えまして、原油の値段が上がってまいりました。これはすべてのお仕事、すべての暮し、特に北海道では特に関係してまいります。影響が大きくなってまいります。そこにサブプライムローンというアメリカから発生したわけのわかんないものがでてまいりました。サブプライムローンって何だと言うと、低所得者の人に対して低い金利で住宅資金を貸す。だいたいこれは金融の理論で言ったらおかしい訳であります。低所得者の人にですね、結構、立派な住宅を買うためのお金を貸してあげるというのはリスクが伴う訳でありますけれども、リスクが伴うと言うことは金利が高いはずでありますけれども、それも低くていいですよ、これ皆借りちゃいますね。で、それを、貸した住宅ローン会社は、その債券