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「危ない―日本を直視して」             2009年6月11日

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 私の郷土、十勝は農業生産活動も順調に進み、今は一段落。昨秋植えた小麦はだいぶ背が高くなり、穂がつき始め、その他の作物も緑を増している。畜産、特に乳牛は、明け方と夕方の搾乳をはじめ、大量な重作業だ。これから心配なのは、水と温度の不足だ。情報や基盤整備は進化しているが、自然の力はやはり大きい。マチも農村も花や緑で溢れ、晴れた日には十勝中が輝いている。しかし、25度を超える日もあれば、10度前後の肌寒い日もある。気候変動が十勝で鬩ぎ合っている様だ。
 先週、警察官が引ったくりをして、捕まえた高校生が「世も末だな」とコメントした。昨日、帯広で3歳の子供がエスカレーターに指を挟まれ、切断したという事故があった。くらしや経済だけでなく、「核から水まで」日本が危ない。北朝鮮の拉致や核実験、ミサイル実験は我が国にとり極めて危険だが、あわてて「対話」などせず、先方を無視して各国と連携して冷静に「圧力」をかけていくことが大事だ。相手は困っているのだ。エネルギーや食料が極度に不足し、一方で見苦しい権力闘争。困っているから、不自然に動くのだ。先方の動きを肯定的に受け入れようという発言があるが、これは相手の思うツボ。事態の解決に何ら貢献しない。
 水も危ない。十勝は元々降水量が日本平均の半分程しかないが、昨年は更にその半分しか降らなかった。雨が地下水となり、我々が地下水由来の水を飲むまで数十年から数百年かかる。今の降水不足は、数年から数十年後に可視化され、実感される。その時対策を取ろうとしても、既に手遅れなのだ。水問題は①気候変動による降水の一層の偏在。②関わる行政が多数で法的関係も複雑。水行政は指揮者のいないオーケストラ。③水と外国との関係。④水問題への国民的理解。がポイントだ。
 ③の外国との関係では、日本の水道ビジネスにヨーロッパの水企業がどんどん入ってきているのに、日本は技術と人材を持ちながら、海外水ビジネスに殆ど進出していないこと、世界的情報企業が世界の水情報を独占しようとしていること、水不足に悩む中国が日本の山等、水源を押えようという動きがあると報道されていること等が憂慮される。
 領土や主権が危ないことも心配だ。北方領土や竹島だけでなく、対馬や与那国島等でも実質的に主権が侵犯されている。外交と安全保障、地域支援等の努力が必要だが、そもそも政府はこの様な主権侵犯問題はもっと迅速に、できる限り国民に情報公開すべきだ。この問題に対処するための根本的基盤は、国民の理解と支持にあるからだ。
 我々は対馬を始めとする領土の主権侵犯や住民の苦難に対応する為、「国境離島対策プロジェクトチーム」(超党派、座長:中川昭一)を発足した。外国人の土地所有の制限(水源問題も同様かもしれない)や地域支援も含め、作業を始めた。
 病死の第1位を占める「ガン」で日本人が危ない。
 ガンは日本が世界一の「ガン大国」であるにも関わらず、早期発見の検診体制、研究や治療、新薬の開発方法においてアメリカ等に大きく遅れを取っている。私の周りでもガンの告知を受けた人のことがよく耳に入る。革新的「がん治療方法」も含め、総合的ガン対策を進めるため、来週発足する「がん対策議員連盟」(自民党、発起人代表:中川昭一)の準備をしている。
 連日多数頂いている国民からのメールで、今圧倒的多数を占めているのが、現在放送中の「NHK・ジャパンデビュー」第一回の戦前の日台関係に関わる番組だ。他の議員達も同様なので、本日「公共放送のあり方について考える議員の会」」(会長:古屋圭司)を発足した。この問題に対する私の考えは、HP最近思ったこと(2009年6月5日)で示している。
 「日本が危ない」一般マスコミに正確に報道されていることも、いないことも含め、現状を直視して適格な対応をしていかないと、日本は後悔する。